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スプーフィングとは?
スプーフィング(Spoofing)は通信技術を悪用して送信元を偽装し不正な行為を行う手法の総称です。主にインターネットや電話などで使用され詐欺やサイバー攻撃の手段として利用されることがあります。
スプーフィングの種類は多岐にわたりますが、特によく使われる手法について解説します。

1. 電話スプーフィング(Caller ID Spoofing)
概要:
発信者番号を偽装しあたかも正規の電話番号からかかってきたように見せる手法。
目的:
● 詐欺(偽の銀行や警察を装い、個人情報を聞き出す)
● なりすまし(企業や友人を装って、信頼を得る)
● いたずら電話
手口の例:
● 「銀行のセキュリティ部門」を装い、口座情報を聞き出す
● 「宅配業者」を装い、再配達の手続きを促し、詐欺サイトへ誘導
● 「税務署や警察」を名乗り、未払いの税金や罰金を要求
対策:
● 知らない番号からの電話には慎重に対応する
● 怪しい内容であれば、公式の窓口に折り返して確認する
● 電話番号を変更できるアプリ(スプーフィングアプリ)の使用を避ける
2. メールスプーフィング
概要:
送信元アドレスを偽装し正規の企業や個人になりすましてメールを送る手法。
目的:
● フィッシング詐欺(銀行や企業になりすまし個人情報を盗む)
● マルウェア感染(悪意のある添付ファイルを送付)
● 詐欺(偽の請求書や支払い依頼)
対策:
● SPF(Sender Policy Framework)、DKIM(DomainKeys Identified Mail)、
DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance)の設定
● 迷惑メールフィルタの活用
● メールヘッダーの確認
3. DNSスプーフィング
概要:
DNS(ドメインネームシステム)を偽装しユーザーを偽のウェブサイトに誘導する手法。
目的:
● 偽の銀行サイトやショッピングサイトに誘導し個人情報を盗む(フィッシング)
● マルウェアを配布する
対策:
● DNSSEC(DNS Security Extensions)の導入
● 信頼できるDNSサーバーを使用する
● パブリックWi-FiでのDNSリゾルバ設定の確認
4. ARPスプーフィング
概要 ARP(Address Resolution Protocol)を悪用しネットワーク内で他のデバイスになりすます手法。
目的:
● 通信の盗聴(MITM攻撃: Man-In-The-Middle Attack)
● ネットワーク内の機器への攻撃
対策:
● 静的ARPエントリーの設定
● ARP監視ツールの利用(Arpwatchなど)
● VPNの使用
5. GPSスプーフィング
概要:
GPS信号を偽装しナビゲーションシステムを誤誘導する手法。
目的:
● ドローンや自動運転車の誤誘導
● スポーツや位置情報アプリでの不正操作(例: Pokémon GOの位置偽装)
対策:
● GPS信号の異常を検知するシステムの導入
● 複数の位置情報ソース(Wi-Fi、携帯基地局)とのクロスチェック
6. IPスプーフィング
概要:
IPアドレスを偽装して通信を行い相手を欺く手法。
目的:
● ファイアウォールを回避する
● DDoS(分散型サービス拒否)攻撃を実行する
● なりすまし通信による不正アクセス
対策:
● パケットフィルタリングを強化する
● 信頼できるネットワークのみ通信を許可する(ACL設定)
● 入出力トラフィックの監視を行う
スプーフィングのリスクと対策の重要性
スプーフィング攻撃は巧妙化しており、被害に遭う可能性が高まっています。特に、企業や個人情報を扱う組織では、次のような対策を徹底することが求められます。
■ セキュリティ意識の向上
社員教育を行い、不審なメールや電話に対応しない習慣をつける。
■ 技術的対策の実施
ファイアウォール、メール認証技術、DNSSECなどのセキュリティ対策を導入する。
■ システムの監視強化
ネットワークの異常な挙動を検知し、早期対応できる体制を整える。
スプーフィング攻撃は一度被害に遭うと、個人情報の流出や企業の信頼失墜に直結します。日頃から警戒を怠らず、適切な対策を講じることが重要です。