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統合型リゾート施設・カジノと反社のリスクについて
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統合型リゾート施設・カジノと反社のリスクについて

日本において統合型リゾート施設(IR:Integrated Resort)の整備が進められています。IRはカジノを含む複合施設であり観光振興や経済活性化が期待されています。一方でカジノ業界には反社会的勢力(以下、反社)の介入リスクがあることも指摘されており、IRにおける反社リスクを詳細に考察し、適切な対策について記載します。

カジノは多額の金銭が動くビジネスであり、その特性上マネーロンダリングや違法な取引の温床になり得ます。特に日本の反社は資金獲得手段として賭博や違法金融を利用してきた歴史があり、カジノ業界への関心は高いと考えられます。
カジノでは多額の金銭が合法的に流通するため、違法な資金をクリーンな資金に変換する手段として利用される可能性があります。例えば反社が違法に得た金銭をカジノのチップに換えプレイを行った後、合法的な賞金として引き出すことで資金洗浄が完了します。この手法は「ストラクチャリング」とも呼ばれ特定の金額以下で取引を細分化することで監視の目を逃れようとするケースもあります。
さらに国際的な組織犯罪の資金がカジノを経由して日本国内に流入するリスクも考えられます。特に高額のVIPルームを利用する富裕層や外国人プレイヤーの資金源を厳しく監視する必要があります。
カジノでのプレイには大きな資金が必要であり借金をする客も少なくない。そのため反社がヤミ金融業者として暗躍し高利貸しを行う危険があります。また、借金を返済できないプレイヤーに対する脅迫や強要といった犯罪行為の発生も考えられます。
ヤミ金融による債務者の締め付けはカジノ内外での暴力事件や詐欺行為を誘発する可能性があり業界全体のイメージ悪化にもつながります。これを防ぐためにはプレイヤーが適正な範囲でプレイできるよう信用情報を活用した借入制限の導入が求められます。
過去の国内外のカジノ事例をみると反社が経営に関与するケースもありました。例えばカジノ運営会社の役員や株主に反社が紛れ込むことで施設運営に影響を及ぼす可能性があります。また、カジノ関連の建設工事や周辺ビジネスに反社が関与することもリスクとして考えられます。
さらにカジノ従業員の採用過程で反社関係者が潜り込むリスクもあり、従業員が反社と関係を持つことで不正行為や情報漏洩の危険性が高まるため厳格な身辺調査が必要です。

世界各国ではカジノと反社の関係を遮断するために厳格な規制が設けられています。日本のIR政策においてもこれらの事例を参考にすることが重要です。
アメリカではFBIや財務省がカジノ産業の監視を行い厳格な規制を敷いています。カジノ運営者や関係者は反社との関係がないことを証明するための厳しいバックグラウンドチェックを受けます。また、疑わしい取引については金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)が監視し報告を義務付けています。
シンガポールでは日本と同様に新たにカジノ産業を導入した国でありその管理体制は厳格です。カジノ管理法(Casino Control Act)に基づき政府機関がプレイヤーの資金源を厳しく監査し、マネーロンダリング対策を強化しています。また、VIPルームの利用者についても詳細な身元調査が行われます。
マカオはアジア最大のカジノ市場で、中国系犯罪組織(三合会)の影響が問題視されてきました。政府は規制を強化しライセンスの取り消しや監査の厳格化を行っていますが、いまだに違法な貸し付けや資金洗浄のリスクが残っています。
韓国では国内の国民向けカジノは唯一「江原(カンウォン)ランド」のみが合法とされておりその他のカジノは外国人専用となっています。これは韓国政府がギャンブル依存や犯罪行為を防ぐために設けた厳格な規制です。しかし、韓国でもカジノを利用したマネーロンダリングのリスクが指摘されており、特にVIPルームを通じた違法資金の流入が問題視されています。さらに、違法賭博やオンラインカジノの運営が反社組織によって行われているケースも報告されており当局は摘発を強化しています。

日本がIRを導入するにあたり反社の関与を排除するためには以下のような対策が必要と考えます。
カジノ運営会社や関連事業者に対し徹底した身元調査を行い反社との関係が疑われる場合はライセンスを付与しない。また、運営開始後も定期的な監査を実施し違反が発覚した場合には速やかにライセンスを剥奪する。
プレイヤーの資金源について厳格なチェックを行い怪しい取引を発見した場合には関係当局に報告する仕組みを構築する。特に高額なチップの購入や頻繁な現金取引には注意を払う必要があります。
警察や金融機関・反社DBを提供しているサービス機関などと連携し反社リストを作成・共有することで関係者の施設利用を防ぎます。特にカジノ運営者や従業員が反社と関係を持たないよう厳しく監視することが望まれます。

IRは日本の経済活性化に寄与する可能性がある一方で反社の関与リスクも無視できません。世界各国の事例を参考にしながら厳格な規制と監視体制を構築することが必要です。透明性の高い運営を維持し法と秩序を守ることで安全で健全なカジノ産業を実現することが求められます。

リスク管理においては日本リスク管理センターの反社DB(反社チェック・コンプライアンスチェック)を有効利用することで適切な管理を行う事ができます。
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