2025.06.06

反社会的勢力に巻き込まれないために

反社会的勢力（以下、反社）との関わりは、個人の社会生活や人生において深刻な影響を及ぼす可能性があります。反社に巻き込まれないためには、その手口や狙われやすい人の特徴を理解し、適切な教育を受け、万が一関わってしまった場合の対処法を知っておくことが重要です。

1. 反社の勧誘に狙われやすい人の特徴

反社は特定のタイプの人をターゲットにしやすいと言われており、以下に当てはまる人は特に注意が必要となります。

●　経済的に困窮している人

生活費や借金返済に困っている人に対し、「簡単に稼げる」「すぐにお金を貸す」などと甘い言葉で近づくケースがあります。

●　社会的なつながりが薄い人

孤独を感じている人や、家族・友人関係が希薄な人は「仲間意識」を利用され反社に取りこまれてしまう場合があります。

●　自己肯定感が低い人

自分に自信がない人は、過度な褒め言葉や承認欲求を満たすような言葉に引き込まれやすいです。

●　違法行為に対する抵抗が薄い人

小さな嘘やルール違反を軽視する人は、徐々に大きな違法行為へと誘導される可能性があります。

●　犯罪や裏社会に興味がある人

映画や漫画などの影響で、反社に憧れを持つ若者もいます。その心理を利用し、「特別な存在になれる」と誘われることがあります。

学生や若者が反社に関わらないようにするためには、家庭や学校での教育が不可欠です。

●　リスクを正しく理解させる

反社に関わることで、暴力・犯罪・借金・脅迫といった問題が発生し、将来の就職や社会生活に多大な悪影響を及ぼすことを学ばせる。

●　SNSやネット上の勧誘に警戒する

最近ではSNSを利用した反社の勧誘が増加しており、「高収入バイト」や「簡単に稼げる」などの言葉には要注意です。

●　健全な人間関係の重要性を伝える

信頼できる友人や家族との関係を大切にし、孤独に付け込まれないようにする。

●　自己肯定感を高める

自分自身を大切にし、正しい選択ができるようにするためには、自己肯定感を育むことが重要です。

●　トラブル時の相談窓口を知る

学校や自治体が提供する相談窓口、警察の「少年相談窓口」など、困ったときに頼れる場所を知っておく。

万が一、反社と関わってしまった場合、速やかに抜け出すことが必要です。以下の手順を踏みましょう。

(1) すぐに距離を置く

連絡を絶ち、会わないようにする。SNSや電話番号も変更する。

(2) 一人で解決しようとしない

信頼できる家族や友人に相談し、適切な助言を受ける。

(3) 公的機関に相談する：

●　警察の「#9110（生活安全相談窓口）」や地元の警察署に相談する。

●　法テラス（日本司法支援センター）を活用し、法的アドバイスを受ける。

●　青少年相談センターや自治体の支援機関を利用する。

(4) 職場や学校にも相談する

脅迫や危害を受ける可能性がある場合は、職場や学校の担当者に報告し、適切な対策を取る。

(5) 専門家の助けを借りる

弁護士やカウンセラーの支援を受け、精神的なダメージを軽減しながら、安全な抜け出し方を考える。

(6) 金銭トラブルの整理

もし借金や違法な契約を結ばされている場合は、専門家に相談し、適切な対応を取る。

反社に巻き込まれないためには、事前の知識と対策が重要です。特に若者や学生は狙われやすいため、家庭や学校での教育を強化し、リスクへの理解を深めることが求められます。万が一関わってしまった場合は、決して一人で抱え込まず、速やかに公的機関や専門家に相談し、安全に抜け出すことが大切です。

また、企業が反社に関わらないようにするためには、事前の反社チェック・コンプライアンスチェックが重要です。

リスク管理においては日本リスク管理センターの反社チェックツール（反社チェック・コンプライアンスチェック）を有効利用することで適切な管理を行う事ができます。